オメガのオーバーホール 料金の目安や期間と頻度、見積もりの取り方まで全て解説

オメガ(OMEGA)は自分で購入しても、人からもらったり、親から譲り受けたりと様々なシーンで愛用される高級腕時計です。
だからこそ長期で愛用したいと考えるものですし、オメガ自体も長く使ってもらえるように設計されていますので”オーバーホール”(分解洗浄)は必要不可欠なのです。

時計を手にするといくつか考える事はあると思います。
「時計を長く使うにはどうすればいいのか」
「日頃の手入れはどうすればいいのか」
「オーバーホールはどこに依頼したらいいのか」
「オメガの時計といってもオーバーホールに費用に違いはあるのか」など
色々考えると思うのです。

オメガに限らず長く腕時計を愛用するのであればオーバーホールは必要不可欠です。
オーバーホールが必要な理由、頻度、費用の目安、見積もりまで徹底的にご説明いたします。


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オーバーホールの写真

1.オメガになぜオーバーホールが必要なのか。

オーバーホールとは?

オーバーホールとは、腕時計を長期的に使うために定期的に行う分解掃除の事です。
オメガの腕時計の内部は非常に複雑な構造になっていて、部品は100を超える構成になっているためオーバーホールは専門に行っているところに依頼する事がベストです。

ではオーバーホールをしないとどうなるのか、目視で時計内部の状態は確認する事が出来ません。大半の原因は、潤滑油が蒸発してしまったり、凝固してしまって部品同士の摩耗によって傷ついてしまう事で時計本来の精度が狂ってしまったりします。

他にも確認する感覚はそこまでないと思いますが、腕時計の裏蓋で使われるパッキンも経年劣化するので防水機能も発揮できなくなり、腕の汗や水分が侵入し破損しやすくなります。

オメガのムーブメントは、オメガ独自の「コーアクシャル機構」を採用していて摩耗が少なく壊れにくいのが特徴です。非常に複雑な構造で作られているので、オーバーホールする場合それを扱える技術を持った時計職人の腕が必要になってきます。

オメガのオーバーホールを依頼する際は、技術力や過去事例などを出しているところなどを選ぶが良いでしょう。

詳しいオーバーホールについては、下記をご覧ください。

オーバーホール頻度について

腕時計を長期愛用するために必要不可欠なオーバーホールですが、どれぐらいの頻度で依頼すればいいのか、下記を参考していただければと思います。

機械式 3 ~ 4年に1度
クォーツ式(電池式) 5 ~ 6年に1度

あくまで一般的な目安であって、オメガの時計がこれに全て該当するわけではありません。普段から装着している長さや、使用頻度に応じて腕時計の状態は大きく異なります。
しかし、時計の不調を感じたら、目安関係なくオーバーホールをオススメします。

オーバーホールに必要な期間は、弊社時計修理ゼウスの場合、約2~3週間です。
見積もり期間を踏まないオーバーホール期間で2~3週間となります。オメガの正規店に依頼した場合、約6週間前後かかります。
まずは一度、お問合せください。

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オーバーホールの写真

2.オメガのオーバーホールは正規メーカーと時計修理店のどちらに出す?

腕時計のオーバーホールを依頼する際、技術力はもちろんの事、料金も非常に重要視する方もいます。

技術力はあって当たり前で、技術力がないところは下手すると症状が悪化する事もありますし、家電量販店などは依頼を受けて外注している事があるので、正規店よりは安くなりますが、時計修理業者より少し高くなります。

大事な腕時計を修理する依頼する先について表でご覧ください。

依頼先 正規店 時計修理業者 家電量販店
料金
技術力
期間 ×
オススメ ★★★★☆ ★★★★★ ★★★☆☆

他店では修理不可のオメガのオーバーホールもゼウスは誠心誠意でご対応いたします。
ゼウスでは、年間を通して沢山の時計修理の依頼を受けており、老舗時計店に負けない時計修理店です。
他店で断られてしまった腕時計や、部品調達が難しい腕時計の対応も致しておりますので、生産中止モデルや部品が生産中止と言われてしまった腕時計でも是非一度ご相談ください。

正規店、時計修理業者、家電量販店のメリット・デメリット

オメガのオーバーホールを依頼する先は、大きくわけると3つあります。
メリット、デメリットについて解説いたします。

オメガ正規店

オメガのオーバーホールを正規店に依頼する一番のメリットは、「安心」と言えるでしょう。 正規店の場合、部品が製造中止でもない限り、部品調達もすんなり行えるのでオーバーホールも問題なく行えます。しかし、メーカーですので、オーバーホール料金は時計修理業者と比べると高額になりますし、受付から完了まで平均すると6週間前後かかる事もあります。

時計修理業者(ネット店舗を含む)

時計修理業者にオーバーホールを依頼する際のメリットは、正規店に比べて、低価格帯である事です。中抜き業者も存在しなければその分オーバーホールも2~3週間後で終わることが多いです。

家電量販店

大型家電量販店でオーバーホールを依頼するメリットは、普段の用事を兼ねて依頼できるお手ごろさです。技術力については不確定なところがありますし、場合によっては専門業者に外注している事もあります。一概に家電量販店が悪いわけではないので依頼前に確認する事が重要です。

タイプ・仕様によって料金が異なることもあります

オメガのタイプ・仕様は物によって異なります。
オメガはデザインに限らず、細部にわたる技術や機能については月日が経っても進化しています。タイプ・仕様によって、オーバーホールの内容も異なる事があるので、金額にも違いがあります。

オーバーホールの費用の参考価格を一覧表にしたのでご覧いただければ幸いです。
基本的には現物を拝見した上でのお見積り・可否の判断になりますがメーカーに依頼するときに比べて費用もリーズナブルにしております。

スピードマスター(Speedmaster)
カテゴリ 仕様 モデル ゼウス メーカー
1 クオーツ 該当モデルなし
2 クオーツクロノグラフ X-33 など 要見積り 要見積り
3 自動巻き (3針モデル ) 該当モデルなし
4 クロノグラフ スタンダードモデル
(ETA ムーブメントベース)
30,000 135,300~163,900
プロフェッショナル 手巻き
(キャリバー 861, 1861 1863 など)
30,000
プロフェッショナル 手巻き
(キャリバー 321)
35,000
フレデリック・ピゲベース
(キャリバー 3303など)
35,000
コーアクシャル
(キャリバー 3313、3330など)
45,000
コーアクシャル 現行モデル
(キャリバー 9300など)
50,000

Seamaster(シーマスター)
カテゴリ 仕様 モデル ゼウス メーカー
1 クオーツ スタンダードモデル
(ETA ムーブメントベース)
18,000 74,800~89,100
2 クオーツクロノグラフ スタンダードモデル
(ETA ムーブメントベース)
35,000 90,200~118,800
3 自動巻き(3針モデル) スタンダードモデル
(ETA ムーブメントベース)
22,000 105,600~119,900
ヴィンテージモデル
(オールドキャリバー565、1010など)
25,000
コーアクシャル
(キャリバー2500、2403)
25,000
コーアクシャル
現行モデル(キャリバー8500など)
35,000
4 クロノグラフ スタンダードモデル
(ETA ムーブメントベース)
30,000 135,300~163,900
ヴィンテージモデル
(キャリバー321、1040)
(キャリバー 861, 1861 1863など)
35,000
フレデリック・ピゲベース
(キャリバー3303など)
35,000
コーアクシャル
(キャリバー3313、3330など)
45,000
コーアクシャル 現行モデル
(キャリバー9300など)
50,000

Constellation(コンステレーション)
カテゴリ 仕様 モデル ゼウス メーカー
1 クオーツ スタンダードモデル
(ETA ムーブメントベース、
主にレディース)
18,000 74,800~89,100
2 クオーツクロノグラフ 要見積り 要見積り 要見積り
3 自動巻き(3針モデル) スタンダードモデル
(ETA ムーブメントベース)
22,000 105,600~119,900
ヴィンテージモデル
(オールドキャリバー565、1010など)
25,000
コーアクシャル
(キャリバー2500)
25,000
コーアクシャル
現行モデル(キャリバー8500シリーズなど)
35,000
4 クロノグラフ コーアクシャル
(キャリバー3313)
45,000 135,300~163,900

DE VILLE(デ・ヴィル)
カテゴリ 仕様 モデル ゼウス メーカー
1 クオーツ スタンダードモデル
(ETA ムーブメントベース)
18,000 74,800~89,100
2 クオーツクロノグラフ 該当モデルなし
3 自動巻き(3針モデル) スタンダードモデル
(ETA ムーブメントベース)
22,000 105,600~119,900
ヴィンテージモデル
(オールドキャリバー565、1010など)
25,000
コーアクシャル
(キャリバー2500)
25,000
コーアクシャル
現行モデル(キャリバー8500シリーズなど)
35,000
4 クロノグラフ ヴィンテージモデル
(キャリバー861、930)
30,000 135,300~163,900
コーアクシャル
(キャリバー 3313)
45,000
コーアクシャル 現行モデル
(キャリバー 9300など)
50,000

時計修理業者選びのポイント

オーバーホールをする際、技術は当然ですが、基本的には価格であったり、スピード感であったり、比較してもわかるように時計修理業者が一番安心できるのではないでしょうか。
しかしすべての時計修理業者が高い技術力があるわけではないので安さだけで判断するのではなく、オーバーホールや修理事例などを参考にするのが良いでしょう。

デザイン性、機能性で屈指の精度を誇るオメガですが、精度の高い腕時計のオーバーホールは細心の注意が必要です。時計修理業者は高い技術力が必要となります。
ゼウスでは年間を通して沢山の時計を扱っており、時計店の外注先としても活用していただいています。

ゼウスでは、すでに生産中止になっている部品も新しく作製する事が可能です。基本的には純正部品を使用しますが、お客様の了承を得た上でジェネリック部品を使用するなどの手法を取る事もあります。

ネットでの無料見積もり、申し込みは何で?

オーバーホールや修理を依頼する際には、見積もりを依頼する事から始まります。金額もわからずに依頼する事はまずないですし、現物を確認しないと開始できません。

オメガの正規店とゼウスの流れについてご説明いたします。

オメガ正規店

  • ・全国のオメガブティック or カスタマーサービスで受付
  • ・電話依頼
  • ・宅配での依頼

ゼウス時計修理

  • ・電話
  • ・インターネット申込

電話またはウェブ上からのお申込みになります。15,000円以上の依頼であれば送料は無料となりますが、オーバーホールのキャンセルやコピー品だった場合は着払いにてご返却になりますのでご注意ください。

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オーバーホールの写真

3.オメガのオーバーホール費用をタイプ・仕様ごとに紹介

オーバーホールの重要性や頻度について解説いたしました。次はオメガの時計について少し解説いたします。

機械式もクォーツも?長く使い続けるにはオーバーホールが必要

愛用している時計を長期的に使うのであれば、機械式・クォーツ式(電池式)関係なく、定期的なメンテナンスが必要になります。問題なく使えたとしても、物ですから経年劣化による遅延も起こりうるし、時を刻まなくなる事もあります。オメガだから大丈夫、ロレックスだから大丈夫という事はなく、大切な腕時計を長く愛用したいからこそオーバーホールは必要なのです。

オメガの歴史とモデルについて

オメガの歴史とコレクションについて解説いたします。

オメガは1848年にスイスで工房を設立し、創業された事からオメガの歴史は始まります。
のちに息子たちによって高級時計ブランドとしての地位を確立し、発展していきます。
1894年には、高品質の新型ムーブメント「19ラインキャリバー」を発表し、その新型ムーブメントは画期的な超高精度を誇り、「究極」の意味を込めてギリシャ語アルファベットの最後である「Ω(オメガ)」と命名します。この時点でオメガはまだ社名として採用されていませんでしたが1903年に「オメガ」が正式に社名として採用される事になります。

そこから月日は流れ、1932年にロサンゼルスオリンピックの公式タイムキーパーになり、それ依頼28大会で公式タイムキーパーとしての役割をいまだに続けています。

地上に限らず宇宙環境でも耐えられる時計として、アメリカ航空宇宙局(NASA)の公式時計に認定され、精度・頻度は世界最高水準として認知されます。

その各コレクションについて解説いたします。

スピードマスター

  • ・1957年に誕生
  • ・オメガの代表モデル
  • ・アスリート・レーサーやパイロット向けに開発される
  • ・人類初の月面旅行に携行した腕時計
  • ・ムーンウォッチの愛称

シーマスター

  • ・1948年に誕生
  • ・オメガ初のダイバーズウォッチ
  • ・水中作業を目的としたプロフェッショナル向けに開発される
  • ・防水性、耐磁性、耐衝撃性、耐傷性に優れたニーズに応えた時計

コンステレーション

  • ・1952年に誕生
  • ・6時の位置に配置された「星」、3時9時位置の「爪」のベゼルが特徴的
  • ・裏蓋に天文台のドームが刻印されたオシャレデザイン

デ・ヴィル

  • ・1967年に誕生
  • ・エレガントさを重視したドレスウォッチ
  • ・「デ・ヴィル」はフランス語で都会や街の意味
  • ・リリース初期の頃は”シーマスター”と“デ・ヴィル”が併記され、ダブルネーム入りのアンティーウォッチとして取り扱いされていた

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オーバーホールの写真

4.オメガを長持ちさせる秘訣はメンテナンス

時計を長持ちさせるにはこまめな手入れが必要です。

オーバーホールはご使用されている時計の状態で期間も費用も異なってきます。普段使っていればその分、傷んでくる事もありますので日頃のセルフメンテナンスが重要なのです。
とはいえ、精密機械ですので、あくまで表面外側の部分に限定されるとはいえ、日ごろからのメンテナンスは重要です。

常に装着している状態ですと、皮脂や汗、埃などの汚れが付着してしまいます。外してそのままにすると劣化の原因ともなります。時計を外した後は専用の布などで軽く汚れを取る事が良いですし、ケースにしまうのも大事です。

オメガに傷がついてしまったら……?

もし大切なオメガの腕時計に傷がついてしまったら、よく専用の傷取りクリームをオススメする方はいるのですが、適切な研磨剤を選ばないと傷は悪化してしまう事があるので、無理して専用の傷取りクリームなどを使用せず、自信がない場合は時計修理業者に相談する事をオススメします。

バンドの調整・汚れ・交換について

バンドの調整・交換についてはセルフで出来ますが、オメガの場合は失敗すると後々余計に費用がかかってしまう事があるので時計修理業者に依頼したほうが良いでしょう。少しでも不具合があれば交換・修理をオススメします。

時計の危険サイン?

下記のような症状が出た場合はオーバーホールをオススメします。

  • ・遅延が発生する
  • ・巻き上げても1日も持たない
  • ・浸水してしまった / している
  • ・落下による衝撃 / ぶつけてしまった
  • ・時計内部で異音が聞こえる

このような症状が出てしまったら、早急にオーバーホールや時計修理をオススメします。
ゼウスでは最新設備と自社修理工房を保有しておりますので、スピーディかつ、高い技術力をご提供できます。

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オーバーホールの写真

まとめ オメガを長期愛用するために知っておきたい基礎知識

オメガの時計について、オーバーホールに関する事を色々と解説いたしました。

  • ・機械式、クォーツ式(電池式)関係なく、オメガにはオーバーホールは必要不可欠
  • ・オーバーホールとは分解洗浄も含めた定期メンテナンス
  • ・機械式のオーバーホール周期は3~4年に1回、クォーツ式(電池式)は5~6年に1回
  • ・使用頻度・保管状況によってオーバーホール頻度が変わる
  • ・オメガのオーバーホール費用はタイプや仕様によって異なることがある
  • ・オーバーホール依頼先は、正規店、量販店、時計修理業者の3か所
  • ・オメガのオーバーホールは部品調達が出来る時計修理業者がオススメ
  • ・オーバーホールはネットでも電話でも見積もりが可能
  • ・セルフメンテナンスは表面だけでも重要
  • ・少しでも異常を感じたらオーバーホールのタイミング

ゼウスでは、大切なオメガの時計を1日でも長く使ってもらえるようにオーバーホールの技術を年々向上させるべく最新の機材、備品、設備を整えております。年間千本近くの時計を扱っておりますので安心してオメガのオーバーホールのご依頼はお任せいただけます。