オーバーホールの流れ

腕時計を長く使用するための、定期的なメンテナンス。

オーバーホールとは、腕時計のすべてのパーツを分解して洗浄・注油をし、劣化パーツの交換をして、本来の精度を取り戻す作業のことを指します。 定期的なオーバーホールせずに使い続けると、パーツの摩耗により精度不良・故障のリスクが高まります。最終的に動かなくなるまで放置すると、修理時に交換が必要なパーツが余計に増え、費用負担が大きくなってしまいます。機械式モデルは3〜4年、電池式モデルは5〜7年に一度、オーバーホールをしていただくと末永くご使用いただけます。 ゼウスでは、修理した時計を納品日より現行モデルは1年間、アンティークモデルは6ヶ月間の保証をお付けいたします。

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時計修理ゼウス外装仕上げの事例|分解・点検

分解・点検

まずは、正確なお見積もりをするために外装、内装部品の各パーツを点検しながら分解し、時計の状態をチェックしていきます。この際、外装部品にあたるベルト周り、プッシュボタンやリューズ、内装部品(ムーブメント)のパーツの摩耗具合、現在の時計の精度状態など様々な部分を専用の機械など使って異常がないかを見極めます。

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時計修理ゼウス外装仕上げの事例|部品洗浄

部品洗浄

ゼウスでは国産の最新時計用超音波洗浄機と専用洗浄液を使用し、分解したパーツの細かい汚れや油などを綺麗にしていきます。もちろん必要な場合は、刷毛等を使って手洗いもいたします。 通常は、ムーブメントだけ洗浄するのかと思われがちですが、ゼウスでは外装部品であるケースやバンドなども全て専用の超音波洗浄機で綺麗かつ清潔な状態にしていきます。

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時計修理ゼウス外装仕上げの事例|組み立て・注油

組み立て・注油

洗浄が完了後、全てのパーツを元の状態に組み上げていきます。組み上げながら歯車の芯、時計の動作に連動するパーツなど様々な部分に注油していきます。この作業が最もオーバーホールで重要なポイントになります。

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時計修理ゼウス外装仕上げの事例|精度調整

精度調整

ムーブメントの組み立てが終わり、精度調整に入ります。 「精度調整って結局何をしてるの?」とよく質問をいただきますが、この時の精度調整とは主に“ 1日に何秒進む、遅れるか”を専用の機械で測定し“一日の日差”の調整していきます。通常時計は、油の劣化によって徐々に遅れてきますので、できるだけマイナスにならないようプラス目(+5秒前後)に設定いたします。

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時計修理ゼウス外装仕上げの事例|ケーシング

ケーシング

ケーシングとは、ホコリや傷をつけないようにケースとムーブメントを組み合わせ、通常の時計の状態に戻すことを指します。先ほどの精度調整が完了後、ムーブメントに文字盤・針を付けてケーシングをし、再度精度の微調整や細かいチェックを行います。

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時計修理ゼウス外装仕上げの事例|最終検査

最終検査

時計が元通りに組み上がったら、いよいよ最終検査に入ります。 主に【自動巻きの巻き上げテスト】【時計の持続時間(パワーリザーブ)】【一日の日差の精度調整】【防水検査】【磁気帯】などをチェックします。この検査には、最短3日〜最長1週間ほど掛かります。問題なく全て検査が終了すればオーバーホール完了となります。